「夏の恵方巻き」ってなんだ?

コンビニ各社が2017年8月6日の「夏の節分」(立秋)に向け「夏の恵方巻き」商戦に乗り出しているとのこと。
関西在住の私でさえ、違和感のあるこの「夏の恵方巻き」。
そこで「節分」「恵方巻き」について調べてみた。

2017年8月6日の「夏の節分」(立秋)に向け、大手コンビニ各社が「夏の恵方巻き」商戦に乗り出している。来店客の消費喚起が主な狙いだが、一部チェーンでは、メインとなる2月の恵方巻きに商戦に向けた「事前準備」の意図もあるという。各社が様々な意図のもとキャンペーンを展開する「夏の恵方巻き」だが、はたして消費者には受け入れら...

節分とは?

節分とは、文字通り季節を分ける日。
つまり、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことです。
江戸時代以降は特に立春の前日(毎年2月3日ごろ)を指す場合が多くなったとのこと。
季節の変わり目には生じる邪気(鬼)を追い払うための悪霊ばらい行事が執り行われ、現在にいたります。

なぜ豆をまく?

宇多天皇の時代に鞍馬山の鬼を祈祷で鬼の穴を封じて炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶしたことが伝説が始まりと言われているらしいです。
豆は「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰。
また、語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じており、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあるらしいです。

恵方巻きについて

大阪を中心とした関西圏での風習がもとになっているというが、そもそも、大阪でも「恵方巻き」という言葉はなかった。
確かに節分に恵方を向いて巻きずしを食べると縁起が良いとされる風習があり、子供のときからしていたけど、「恵方巻き」とは言ってませんでした。
「節分の丸かぶり寿司」「節分の巻き寿司」とかベタな名称で呼ばれていたそうです。
それもそのはず、「恵方巻き」は1998年にコンビニ「セブン-イレブン」が全国発売にあたり商品名に「丸かぶり寿司 恵方巻」と採用したことにより、2000年代以降に急速に広まったらしいです。
民族研究でもそれ以前に「恵方巻き」と呼ばれていたという文献類は見つかっていないとのことです。

春の恵方巻きはあったか?

「ローソン」は数年前から年4回キャンペーンしてましたね。
(あまり話題にならなかったけど)
「セブン-イレブン」等が立夏(5月6日ごろ)にあまり力が入っていないのは、前日の節分は5月5日で「こどもの日」と重複することや、ゴールデンウィーク期間中などが理由と思われます。
そういう意味ではやはり商業イベント色が強いですね。

夏の恵方巻き キャッチフレーズはいただけない!?

「セブン-イレブン」が今回使用しているをキャッチコピーが、
「ご存じですか?8月6日の節分」
広報担当者は、

「年に四度ある『節分』に何らかのイベント性を出せればと考えています。
一つの消費のきっかけとして提供しているのは当然ですが、 お客様側から『年に一度では物足りない』といった声を頂いているのも、夏に恵方巻きを販売する理由になります」

とのことです。

『年に一度では物足りない』なんて誰が言っているのだろうと思いますが、それはさておき。
節分は宮中での年中行事として、歴史あるイベントで夏には行われません。
日として「節分」が年4回あるのは事実ですが、
季節を分ける日としての「節分」≠行事としての「節分」
ですので、このキャッチコピーはミスリードと言えるかもしれません。

夏の恵方巻きに思うこと

前述のように「恵方巻き」の言葉を「セブン-イレブン」が造ったのであればどう使おうと自由だと思うのですが、宮中での年中行事でもある節分、そしてそれに伴う、「豆まき」や「節分の丸かぶり寿司」とは別物であることは子供には伝えておかないといけないなと思います。

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