実写映画版『テラフォーマーズ』の衝撃!

Netflixで配信が開始されたので、早速、映画『テラフォーマーズ』を観ました。
例によって極力ネタバレのない範囲で感想を書いていきますが、ストーリーが原作に近いのでネタバレはいつもより多いです。
ちなみに私は原作を全て読んでいます。

原作との比較

映画自体のストーリーは原作の第一部をベースにしています。
登場キャラは配役の都合上か日本人に置き換えられてますが、M.O.手術のベースになっている昆虫で置き換えられ具合がわかります。
細かい部分は脚色されていますが、まぁ想定内です。

キャスト(配役)について

小町小吉と秋田奈々緒

幼馴染で同じ年の二人を「伊藤英明(当時41)」と「武井咲(当時22)」が演じています。
武井咲さんはキャラと同じ年なので問題ないのですが、伊藤英明さんは20歳も下の配役・・。
同じ年設定を外せば、別に問題なかったと思うのですが、そうはできない理由が推測されます。
それは第二部の映画化です。
原作を読んでいる人ならわかりますが、第二部の2620年では小町小吉は42歳です。
伊藤英明さんの配役はきっと第二部の可能性を考えてのことでしょう。
確かに第二部の小町小吉なら伊藤英明さんにピッタリです。

武藤仁とティンと山下智久

サバクトビバッタのティン。ではなく、「武藤仁」を山下智久さんが演じていました。
伊藤英明さんの「小町小吉」以上に違和感があったのが、この「武藤仁」。
山下智久さん、ティンっぽいカツラかぶっています。。
いや、もう名前変えて別キャラにしたんだから、そこは山下智久さんがカッコよくなる髪型でいいんじゃないですか?

実は豪華なキャスト

作品全体として小栗旬・山田孝之・菊地凛子・加藤雅也・小池栄子さんなど豪華俳優陣でした。
「パシフィック・リム」後の菊地凛子さんは日本のSF映画をどう感じたのでしょうか・・・。
小栗旬さんも、山田孝之さんも三池監督作品だから断れなかったのでしょうか・・・・・。

マイワースト1を更新!

私が観た作品の中で「デビルマン(実写版)」以来のワースト1を更新しました。
あの伝説の駄作と言われた「デビルマン(実写版)」超えです。

デビルマン(実写版)について

いやぁ・・・デビルマンはなんか仕方なかった感が作品から見えるんですよね。
今から15年前のVFXの技術では予算がないとあーなる感が見えるので。
10億って自慢してたけど、それじゃあ無理。
ノウハウあっての10億ならそれなりになるけど、「T-Visual」と名づけて「アニメと実写の融合」という新しい表現をという時点でノウハウなしやん。。
主役はなぜか素人だし、、いや脇役も素人が多かった。
そんな状況でもなんとか映像作品にしようとした努力みたいなものが感じれました。
報われなかったけど。

テラフォーマーズの場合

テラフォーマーズの予算も15億円と決して高くないように見えますが、実は「シン・ゴジラ」も15億円。
VFXの技術の進歩は凄まじく、表現力の上限はそれほど変わりませんが、予算が違う。
そういう意味ではVFXの技術というより、機器の進歩と技術者のスキル向上といった方が正しいですね。
どちらにしても「シン・ゴジラ」が15億円なら「テラフォーマーズ」ももっとすごい作品としてできたはず。
火星を表現するのに全員で「アイスランドロケ」って。。映画見てもアイスランドって気づきませんでした。

とにもかくにも制作意欲が見えない

作品全体的にとにかく安易で創意工夫が全く見えなかったんですよね。。
そして、ここまで原作の良さを消した映像も珍しい。

ゴキブリらしさが表現できていない

火星のゴキブリ、テラフォーマーはデカいです。
デカいけどゴキブリなんです。
なんというか、原作では表現できていた「ゴキブリでた!」感が全くないんです。
この「ゴキブリでた!」感が大きくてもテラフォーマーがゴキブリに見える大きな一因だと思います。
確かにページめくりのある漫画ならでは表現とは思います。
だからといって漫画でないのに同じコマの表現をするのは愚かです。
そう、この映画はかなり原作のコマ割り通りに映像化されています。
原作のイメージ守ってとか言い訳がありそうですが、静止画と動画は違うでしょと言いたい。
もっといえば、同じコマでも大丈夫なんですよ、ようはテラフォーマの画面内の大きさ比率や角度などです。
動画を静止画として切り出しても原作の同じシーンと比べたら、そのいい加減さが透けてみえます。

小町小吉と武藤仁

原作でいうところの「小町小吉」と「ティン」。
二人の関係性が全くといって表現されていません。
いや、第一部のクライマックスの一つが例の「小町小吉」と「ティン」のシーンでしょ。
前提が表現されていないので、全く感情移入できません。
「ティン」がただの格闘技馬鹿に貶められています。。

武井咲の180度

全く違うところで一番印象的な、前半、武井咲さんが全く映画内で秋田奈々緒としては存在感をだせないまま、首が後ろに180度折られて死ぬことです。
確かに原作はそうだけども・・・「武井咲なんだからアレンジしようよ」と思いました。
原作どおりにするならもう少し存在感がない女優にしてくれないと武井咲さん自身の存在感が有りすぎて、早々と消えるキャラにしては違和感があるからです。

まとめ

漫画原作の映画化には難しさがあるのは承知の上で観ているのでハードルはかなり下げてからみるようにしています。
その上で個人的には「CASSHERN(キャシャーン)」は良作だったし、「ルパン三世」もそれなりに面白かった。
一方「テラフォーマーズ」の場合は連動したオリジナルドラマ『テラフォーマーズ/新たなる希望』や予告編の出来から、かなりハードルを下げてから観たんですが・・・。
私には作品の出来というか作品に対する「熱」が全く感じられず、「こなした」感がとても感じられ、とても酷い作品に見えました。

おまけ「続編は?」

本作のラストは続編を匂わせてます。
まぁ伊藤英明さんのキャストなんて完全に続編を考えてのことなんでしょうけど。
続編はどうも中止になったようです。
興行収入も大爆死だったようで。。
初週で大ゴケということは内容よりそもそも「テラフォーマーズ」自体の人気がそれほどでもない可能性もあります。
確かに「ヤングジャンプ」内で「キングダム」や「東京喰種」のように人気があるかというとどうかな?
「テラフォーマーズ」って話のノリは「少年ジャンプ」なんですよね。
ただ、暴力表現が「少年ジャンプ」では無理で「ヤングジャンプ」で連載みたいなところがあると思いません?
確かに話題にもなったし、知名度も高い、読者も多いけど、ライト層が多い気がします。
そういう意味では企画以前にこの作品の失敗は決まっていたのかもしれません。

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