今頃みた「キス我慢選手権 THE MOVIE」が素晴らしすぎて痺れた話

  GW10連休中に映画を「Amazon プライム・ビデオ」や「Netflix」で洋画・邦画ともに大量に観ました。
数えてないけど、一日最低2本は観たので20作品以上を観たと思います。
その中で個人的に一番面白かったのは、2013年制作の「キス我慢選手権 THE MOVIE」!
観る映画を探している時にAmazonプライムビデオの「もうすぐ公開終了」の中でふと見つけた作品。
「キス我慢選手権」に関してはゴッドタンの企画であることは知っていたけど、Youtubeでチラッとみかけた程度でした。
バラエティの企画をどういう風に映画にしているのか気になって軽い気持ちで視聴開始したら、とても面白く、本当に素晴らしかった!
いわゆる名作や大作と呼ばれる作品とは全く異なる感動、そして笑い、作品にかける情熱みたいなものを感じられました。

この映画は、知っている人も多いと思いますが、ゴッドタンの人気コーナーである「キス我慢選手権」が映画化されたものです。
基本はコメディで、映画版は24時間美女からのキスの誘惑に劇団ひとりが我慢しなければなりません。
だからといって、24時間(作品2時間)中、ずっとキスを迫っているわけではありません。
序盤、中盤に所々コメディちっくにキスを迫るシーンがありますが、それはあくまでもスパイス。
本質は映画ラストで「キスをしなくてはいけない状況」にストーリでもっていきます。
「キス我慢選手権 THE MOVIE」他の映画では味わえない魅力について書きたいと思います。

主人公にのみ台本がない

 主人公である”劇団ひとり”さん演じる”省吾”には台本がなく、状況に応じて全編アドリブで演じています。
主人公以外の台本はあるらしいのですが、”省吾“がアドリブで話し、行動するので周りの演者およびカメラスタッフ等も状況に応じた対応が必要となります。
“省吾”以外の演者、スタッフは2週間前からリハーサルを繰り返し、ダミーの”省吾”相手に考え得るパターンに応じたセリフやカメラ配置を練習したそうです。
それでも、本番では想定外の”省吾”のセリフや行動、移動が頻発して大変だったそうですが、観ているほうには物語や映像が破綻している個所もなく、本当に台本ないの?って感じでした。
 唯一、アドリブ感を感じたのは、メインストーリーから”省吾”が逸脱しないように(?)劇中ほぼ一緒に行動する”岩井信太郎“(演・岩井秀人さん)がアドリブで誘導しているのですが、さすがに大きくそれそうなときは少し強引なセリフになり、アドリブ感は感じました(^^;)
 信太郎と同じく、劇中ほぼ一緒に行動するキャストとして”みひろ“(演・みひろさん)の方はサブサポートという点もあるのですが、やはり5年にも渡るテレビ版での「キス我慢選手権」における”ひとり”との呼吸か、はたまた天才女優か、全くアドリブを感じさせなかったのはさすがとしか言えません。
(実は観た時点では私は放映されてた「キス我慢選手権」を視聴していなかったので、”ひとり”と”みひろ”、二人の関係は知らなかったのです。。)

劇団ひとりのアドリブ力

 ”劇団ひとり”といえば、一人芝居風コントのイメージがあるので、こういったアドリブ演技は得意なんだとは思います。
でも、よく考えるとコントには台本があるでしょうし、何より一人芝居です。
セリフのバリエーションみたいなものは持っているでしょうが、それらの使いどころが難しいはず。
場面で咄嗟に以下のようなことを考えて行動しているはずです。

・メインストーリーを状況や相手から推理
・アドリブセリフの構築
・相手の芝居への対応
・感情移入
・笑いのおきる演技

など私が想像するだけでも、少なくともこれだけを瞬間瞬間で判断していそうです。
あー、あとキスの誘惑を我慢しなければならないですね(^^;)
特にマジメに演じて笑いをとるなんて本当に感動ものです。
”笑い”って奥深い・・・。

女優みひろの素晴らしさ

 ”ひとり”以外の出演者の中で一番存在感があったのが”みひろ“でした。
前述のとおり、私はこの映画を見た時点で、TV版「キス我慢選手権」における”省吾”と”みひろ“の歴史は知らなかったのでフラットな目線で観れたはずのですが・・・。
自然なセリフ回し、感情移入された表情、そして涙のタイミング。。
“省吾”に泣きながら過去を告白し、キスを迫るシーンは本当に素晴らしかった。
なにより、演技を感じさせないのが素晴らしい。
そこには”みひろ“を演じる”女優みひろ“は全く”女優”を感じさせませんでした。
劇団ひとり“は憑依型芸人と呼ばれているらしいですが、”みひろ“は憑依型女優ですね。
そして、アドリブでセリフを考えながらあんな熱い演技ができるって・・・本当に一流ですね。
 後日、インタビュー記事を読んだんですが、”みひろ”としては”ひとり”の返しが全くの想定外だったらしく、慌てたとのこと。
完全アドリブであのシーンを生み出すとは恐るべし”ひとり”と”みひろ“。
どんな世界でもトップをとった人達は本当に凄いと思い知らされました。

なんとも素晴らしい映画

 おぎやはぎの小木さんも言っていましたが、この映画はアドリブとして観なければ、それなりの映画・・・B級以下になってしまいます。
 しかし、完全アドリブではないといえ、いや半アドリブだからこそ難しいエンターテイメント作品を感動レベルまで引き上げた演者さん達、スタッフの皆さんに感謝です。
 そして、アイデアと情熱しだいではいろんな制約の中でも素晴らし結果がコミットできることをしめしてくれたことにも感謝します。

キス我慢選手権 THE MOVIE」は現時点ではNetflixではまだ観れますので、加入されている方は是非!

おまけ1

この映画にはブレイク前の斎藤工さんと窪田正孝さんが出演されています。
今だったらさすがに出演は無理そうですけど、逆に主役なんかで見てみたい気がします。

おまけ2

こんな状況でも全くアドリブ芝居をしなかった京本政樹さん。。
逆に面白かったけど、その姿勢はいかがなものかと(^^;)

 

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