やっと入手した「ゴッドタンDVD キス我慢選手権パーフェクト」に二人の天才をみた

 先日記事にも書いたように「キス我慢選手権 THE MOVIE」にハマり、過去に放送された”ひとり”と”みひろ”の物語をどうしてみたくなりDVDを何とか入手し、鑑賞した話です。

 入手したのは「ゴッドタンDVD キス我慢選手権パーフェクト・・・」。 このDVDは2012年発売な上、HMV・Loppi限定商品だったらしい。。
まだ販売されているのか?ドキドキしながらHMVオンラインショップで検索。
結果、販売はされてはいたんだけど、取り寄せ商品で店舗受け取りのみ。。
これでは手間も時間もかかりそう・・・。
もう中古でもいいや割り切り、amazonで検索。
やはり、amazonマーケットプレイスでしか販売されていない。
しかも中古でも定価と同じ、、まぁでも仕方ないかと・・・検索結果を見ていたら新品発見! 販売価格は約8000円・・・定価の倍だ。。
だが、「新品だし翌日に届く、何より内容にその価値はあるはず!」と自分を言い聞かせながらポチりました。
翌日、配達されたDVDを開封し早速鑑賞。


結論から言うと「素晴らしい!」の一言。
以下、各回の感想です!
(※以降、キャストの皆さんの敬称略で書かせていただきました)

第1回キス我慢選手権

キャスト:劇団ひとり/みひろ/かすみ果穂
お試し1クール放送の予定で始まった「ゴッドタン」の最終回の企画。

「チューしよ」

 ゴッドタンの打ち上げ企画と騙されてお酒の入った”おぎやはぎの小木”、”バナナマンの日村”そして”劇団ひとり”。
彼ら3人に”みひろ”がキスを迫る企画。(キスしようとすると絶妙なタイミングで”矢作”にマイクで「終了ー!」と寸前で止められる。)
DVDは”小木”と”日村”が瞬殺され、”劇団ひとり”がチャレンジ開始するところから始まります。
序盤は”劇団ひとり”も素の対応で、「チューしよ」可愛く、キスを迫る”みひろ”さんにタジタジ。
「キュンキュン」すると身悶えながら我慢しています。

とにかく可愛いみひろ

 第1回キス我慢選手権の”みひろ”は可愛さが神がかっています。
でもそれは素の”みひろ”がというわけでなく(もちろん可愛いんですが)、大多数の男性が好きと思う女性を演じているように思います。
今でいう”あざかわ”(あざとい+かわいい)に少し近いものの、なんだかんだ言って男はそういう女性が大好きです(^^;)
ルックス的にもピッタリのキャラですから、破壊力抜群! この撮影の後、”劇団ひとり”が”みひろ”のDVDをコンプリートしたのも頷けます。

「ミッションじゃないよ!」

 キスをせがむ”みひろ”に対して、”ひとり”はキスしたいけどできない
しょうがないよね、これ仕事だものね(キスを我慢する)・・」と断ります。
その時、”ひとり”に”みひろ”は 言います。
ミッションじゃないよ
私、逢いたくて来たんだよ!
私が観た限りでは、このセリフがすべての始まり
このセリフをきっかけに”ひとり”にスイッチがはいり”みひろ”とのアドリブ合戦が始まります。
この”省吾”と”みひろ ”の物語の始まりは5年5回に渡り、「ゴッドタンのレギュラー化」「キス我慢選手権の映画化」に繋がります。
「ミッションじゃないよ」このアドリブの一言がここまでの大きな影響を生み出したことに感動すら覚えます。

新しい笑いに痺れた”劇団ひとり”

 先日の「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」にゲスト出演した”劇団ひとり”さんは以下のように話していました。(佐久間宣行さんはゴッドタン開始当初からのプロデューサー)
「13年間のゴッドタンの中で一番ハネた回はキス我慢選手権1回目。」
「本当にみひろに対する恋心が芽生える瞬間があった。」
「みひろは天才で、何を言っても返してくるし、逃げないし、動じない。」
「本当に自分の新しい引き出しを開いてくれた感じがする。あの回が全ての始まり。」
「本当に電撃が走った。あんな笑い、今までで一度もとったことなかった。」  第1回キス我慢選手権から15年たった2019年現在でもこのように熱く語っていることから、視聴者以上の衝撃が”劇団ひとり”さんにはあったのでしょう。

第2回キス我慢選手権

キャスト:劇団ひとり/みひろ/成松慶彦
ゴッドタンのレギュラー化を決定づけた回(らしい)

30歳と24歳の学園ドラマ

 前回とは違い、冒頭から二人はアドリブ劇モード。
舞台が高校設定ということで、芝居を真面目にすればするほど面白い。
“みひろ”はよく見ると薄メイク。
話し方もふくみて前回と明らかに別人、というよりちゃんと女子高生している。 “省吾”30歳と”みひろ”24歳の学園ドラマがほのぼの続きます。(前半は・・・)

成松登場

男性キャストで”成松慶彦”さんが”成松”として初登場。 “成松”は”みひろ”の元彼として登場。 以降、第3~5回、映画版1,2ともに出演となります。(映画版はチョイ役)

笑いながら泣いちゃいそう

 終盤、”みひろ”のガチ泣演技に騒然となるウォッチングルーム。
“省吾”の演技に熱が入れば入るほど、なぜか比例して笑いも大きくなる(^^;)
でもその演技はとても上手いので笑いながらも世界観に引き込まれます。
ここでウォッチングルームで矢作さん(おぎやはぎ)が
「笑いながら泣いちゃいそう」
と本当に涙目にしながら言葉を発しました。
この言葉は話題となり、ゴッドタンのレギュラー化にもつながったそうです。
ちなみに、設楽さん(バナナマン)も「キスしちゃえよ!」「キスしろよ!」とキス我慢選手権とは思えない発言もしています(^^;)

ゴッドタンのレギュラー化へはずみ

 前述の「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」で佐久間プロデューサーは以下のように話していました。
「13年間のゴッドタンの中で一番ハネた回」
「1回目のハードルを軽々超えてきた回」
「この回がなければゴッドタンはレギュラー化されてなかったのでは」

第3回キス我慢選手権

キャスト:劇団ひとり/みひろ/かすみ果穂/成松慶彦/あかね?
ついに”省吾”と”みひろ”が・・・

スタッフの意地

 第1回、2回とここまで全くスタッフの思惑通りにキスしない”ひとり”に対して、スタッフが意地をみせた回。
台本(筋書き程度?)、キャスト、セットそして小物にいたるまで綿密に用意されてました。
当然、台本を”ひとり”は知らないのでそのとおりには進まない。
しかし、考えうるパターンの用意をおこない、”ひとり”を迎え撃ちます(^^;)
キャストもキス我慢の女王”みひろ”はもちろん、第1回のキス相手”かすみ果穂”、第2回のキス相手”成松慶彦”と万全です。
ラスト近くで「そこまで用意していたのか!」と驚かされました。

4人のアドリブがすごい

 前述のとおりスタッフの気合がすごいので、過去2回と違い何パターンものストーリーの展開シミュレーションがなされていたようです。
とはいえ、キャストのセリフや動きまで詳細には用意されていなかったようですし、用意できないでしょう。
仮の用意できてもセリフの内容、タイミングまで記憶することはできません。
つまりというか、やはりというか「アドリブ演技力」なんですよね。
矢作さんは「4人とも天才」と言ってましたが、確かにそうかもしれません。
4人でアドリブ芝居するということは、自分以外3人の行動が読めないということですから・・・。

あくまでも「お笑い」を追求

 この第3回以降はストーリーが基本的に切ないシリアス風になっていきます。
特にこの第3回はとても切なく、”みひろ”は登場からずっと泣いていますし”省吾”も悲しい演技です。
毎回恒例の”省吾”と”みひろ”のイチャイチャタイムもありません。
このシリアス展開はとても興味深くて、やはり「キス我慢選手権」の一番の目的は「笑い」であること。
そして、「アドリブ劇」がシリアスになればなるほど、「笑い」も大きくなる。
笑いと言ってもウケを狙うような演技はほぼないです。
どこかで観たようなお芝居のパターンをマジにキャストは演じています。
おそらく、この「どこかで観たような」と「本気」そして「観る側の視点」が笑いの肝なんだと思います。
 佐久間プロデューサーが言っていたのはこの事なのかもしれないと思いました。
「どのお笑いも、ダウンタウンさんがやってきたものとか、『めちゃ×2イケてるッ! 』がやっているものにどうしても似ちゃうから、「どうしたら離れられるか」ということをやっていた時に、キス我慢とか“マジ歌選手権”のような、マジでやればやるほど面白いという笑いは、先輩たちはやってないなと。やっと見つけた感じがありました。」

ついに”省吾”と”みひろ”が

 第3回目にして、やっと”省吾”と”みひろ”はキスをします。
ストーリーは「バットエンド」なんですが、キス我慢選手権的には「ハッピーエンド」。
“みひろ”もスタッフもやっと”ひとり”に意図通りにキスをさせることに成功します。
しかし、ここでも流石なのが”劇団ひとり”さん。
“省吾”と”みひろ”、まさかの無理心中からの死に際キスに持ち込んだので、終了の合図にもキスをやめません。
 つまり、死んでるから動けない設定を作り出し、印象的な「キス」と「笑い」を生み出しました
エンディングで”劇団ひとり”さんが言ってました。
「いやぁ~俺、みひろ好きだなぁ~」
「付き合った人数にカウントしてもいいでしょ?」
「死ぬ時とかも思い出すと思うもん」
最後の言葉は最高の口説き文句だと思うのですが、それを聞いた”みひろ”さんが少し寂しげな笑顔に見えたのは、劇にのめり込みすぎて”みひろ”のことを”あかね(当時付き合ってた大沢あかねさん)”と呼んでしまったせいでしょうか(^^;)

第4回キス我慢選手権

キャスト:劇団ひとり/みひろ/長澤つぐみ/成松慶彦
“みひろ”はでてこない・・・?

メインキャスト交代?

 前回、死亡(?)した”みひろ”の妹として”つぐみ(長澤つぐみさん)”が登場。 “省吾”は心中から九死に一生を得て生存して、新たに”つぐみ”との愛を育みかけるのが今回の設定。
 ”みひろ”さんは”みひろ”そっくりの”ゆうこ”として登場。
長澤つぐみさんもかなりアドリブが上手なんですが、初登場ということもあり笑いの発生が少なかったのが少し残念。
交代を狙ったのか、当初からスポット参戦だったのかは不明だが、もう少し観たかったのが正直なところ。
ただ、”みひろ”さんが登場していることより、おそらくスポット参戦だったと思います。

“みひろ”とは別人”ゆうこ”

“みひろ”さんが演じる”ゆうこ”。
当然、顔や姿は同じなのだが”みひろ”とは全くに別人に見えた。。
この人の芝居は”劇団ひとり”さんがいうように本当に天才かもしれない・・・。

今回は成松

“つぐみ”と”ゆうこ”が初登場だったことやストーリー的にも今回は”成松”メインに感じました。
この人もアドリブ演技が上手い! しかも、イケメン、高学歴、高身長、高身体能力と非の打ちどころが見つからない。
キス我慢選手権では悪役(?)だったので、目を見開いた表情が多かったので怖さがありましたが、他の映像作品等でシュッとした表情をみると王子系イケメン(^^;)
“成松”さんは今現在も舞台を中心に大活躍されているみたいですね。
ちなみに佐久間プロデューサーは今でも時間を作って、いろんな演劇の場でこういった未だ見ぬ逸材を探しているらしいです。

第5回キス我慢選手権

キャスト:劇団ひとり/みひろ/藤浦めぐ/並木優/成松慶彦/入江雅人/みのすけ/謎の外国人他
“ひとり”と”みひろ”のキス我慢ストーリー完結!

ついにファイナル

 最終回ということもあり、すべての物語・設定が一気に集約されます。話がぶっ飛びすぎて説明しきれないので箇条書きで(^^;)

・2年前の監禁事件(第3回キス我慢)で刺された”みひろ”は病院に運ばれて一命はとりとめたが記憶喪失になっている
・1年前の倉庫爆破事件(第4回キス我慢)で生き残ったのは”ひとり”だけ。(実際は第4回で爆破は阻止したはずだが・・)
・”みひろ”はテロ組織「バルス」がつくった生物兵器(!?)絶望し続けてゲージが満タンになると暴走して世界を滅ぼす・・・。
・”ひとり”と”みひろ”の間にいつもいざこざがあったのはバルスの仕業。
・”成松”はバルスの手下。しかし”ひとり”と”みひろ”をうまく裂くことができず役立たず扱い。今では2人を応援している。

 ざっとこんな感じ(^^;) ハチャメチャなようだが、ファイナルに向けてスタッフの悪ふざけにも似た力の入れようが半端ない。
“藤浦めぐ”さんや”並木優”さんなど当時人気のセクシー女優たちだけでなく、”入江雅人”さんや”みのすけ”さんといった演劇界の重鎮どころも出演。
“ひとり”と”みひろ”のキス我慢ファイナルを盛り上げます。

ここまできた熱演

 記憶を失い病院のベッドで無反応だった”みひろ”が”省吾”からの呼びかけに少し反応します。 微笑とはいえそれまで笑顔さえみせてた”省吾”との会話の中で

 み「お名前なんていうのですか?」
 省「省吾、、川島省吾」
 み「省吾・・省吾・・省吾っていうんですか・・・」

で、”みひろ”が泣きます! みるみる目が充血し、一筋の涙とともに鼻水を垂らすレベルまでの泣きです。
しかも「省吾っていうんですか?」の”か?”のタイミングで(驚)
 その後、病室の窓際でまだ記憶が戻らない”みひろ”が絶叫します。
「あなた、なんで私の心をかき乱すの!!」
もうこの時点ではウォッチングルームの面々も「なんだこれ?」と驚きの言葉しかでませんでした(^^;)
 本当に凄いのはこの演技を多くのカメラ(しかもかなり近い)と笑い声に囲まれながらできてしまうことだと思います。
他のキャストは”省吾”の行動やセリフに一瞬ですが、うっかり笑ってしまう場面がちょいちょいあります(特に映画版は多かった)。
 ”省吾”と”みひろ”は映像をみる限りはほぼなく(第3回の終了後もつづくキスで実は二人ともニヤけている)、その役に憑依して演じているのだと思ってしまいます。
 この後、”省吾”のカミングアウトから涙ながらの熱い抱擁と続き、最後のイチャイチャタイムを経て、物語はラストへむかいます。

ハッピーエンド

 ラストのやり取りはあえて省略しますが、最後は”省吾”が”みひろ”に結婚のプロポーズ!そして熱いキスをして終了です。
今まで”省吾”と”みひろ”はキスをしても唇が触れるレベルだったんですが、最後は”ブチュ”っと情熱的なキスです。
「終了~」と言われ、矢作さん達がスタジオにきてもキスを止めず最後は抱き合うシーン(芝居の延長上だけど)が印象的でした。

実は続いているリアルキス我慢

 どこかの記事で読んだのですが、”劇団ひとり”さんは劇中の”みひろ”に恋をしていたそうです。”劇団ひとり”さんの中では”みひろ”は劇中の”みひろ”なので、違う現場とかで会うとその”みひろ(劇中)”と”みひろ(本人)”の違いに少し戸惑うそうです。
それでも、元カノに会ったような気持ちとともに、キスしたい衝動もおきるそうで「俯瞰でみれば、僕のキス我慢はまだ続いている」 と名言を残しておられました。

総括

気づき

 ここまでの文を読み返すと終始”劇団ひとり”さんと”みひろ”さんを褒めています(^^;)
 そう書きたくなるほど今の私には衝撃を与えてくれた作品です。

「膠着した環境下でも、熱意や能力をもった人達から化学反応的に発生する”何か”で新たなことが生み出せる」

少しかたい表現ですし、他にもいろいろありましたが、一番はこれにつきます。 こんな膠着した時代だからこそ素晴らしい気づきでした。
人生も折り返した私ですが、まだまだいろいろできるので挑戦していきたいと思えた作品です。

天才と呼ばれる人たち

 普通に仕事をしていても、稀にこの二人のような才能ある人達と出会うことがあります(ました)。
彼らに共通していたのは「自分に正直」そのせいか「他の人と見えている世界が違う」感じです。
 例えば「自分にとって興味ない、嫌なことはしない」と彼らが言った場合、ー般的には「興味がなくても学習や経験もしくはチームプレイなんだからしなければならない」みたいな意見を言われそうです。
 しかしながら、この歳まで経験をつんで思うのですが、無駄な知識や経験はそれこそ贅肉のように自分にまとわりつき「行動する前に頭でできない理由をみつけて止めてしまう」原因になります。
天才と呼ばれる人たち“が孤独になりがちなのは、「見え方」や「考え方」がその他大勢と異なるから。
でも、だからこそ自分の持っている才能を開花させることができるのだと思います。

“省吾”と”みひろ”

 この二人以外にもキスを我慢する芸人さん、キスを誘惑するセクシー女優さん達が映画版も含めて出演されていました。
 当然、各々レベルの差はあるので、空気をよんでバランスを合わせるような選択もあったと思うのですが、私が思うに”省吾”と”みひろ”ともに全く周りのレベル感みたいなものに合わせなかったのではないでしょうか。それほど二人の作る世界間は突出していたように思います。
 そんな、ある意味「トガっていた」二人も今でも独特な存在感をだしながらも、テレビ等で見る限りは少し丸くなったような印象を受けます。
30、40代で周りに合わすみたいな普通の人にもある「成長とも劣化とも言える」ことが心理的におきたのでしょうか(^^;)
でも、個人的にはもっとトガった2人を観たいものです。
「天才は凡人に迎合する必要はないし、してほしくない」と凡人の私は思います。
 そんな勝手な希望と期待をしつつ、これからはリアルタイムの活躍を応援していきたいと思います。


今頃みた「キス我慢選手権 THE MOVIE」が素晴らしすぎて痺れた話